【インディアナ州サウスベンド25日(日本時間26日)発】右上腕三頭筋の腱炎のため故障者リストに入っているカブスのダルビッシュ有投手(31)が傘下のマイナー、1Aサウスベンドの一員としてホワイトキャップ戦に先発した。
試合開始40分ほど前にグラウンドに入ったダルビッシュは、先発マスクをかぶるパナマ出身のミゲル・アマヤ捕手(19)とコミュニケーションをとりながらウオーミングアップを始め、ダッシュ、キャッチボール。そして西日が強く差し込む一塁側ファウルグラウンドにあるブルペンで33球の投球練習を行った。
大物選手をひと目見ようと、スタンドには大勢のファンが詰めかけ、その多くがカブスの青いTシャツを着ていたが、近隣のノートルダム大学の帽子やTシャツを着たファンの姿もあった。
実戦マウンドは6回を投げ、2安打1失点で今季初勝利をマークした5月20日(同21日)のレッズ戦以来、36日ぶりだ。
初回、先頭の右打者を一邪飛、2番の左打者は中飛。3番の右打者を一ゴロとわずか5球で3者凡退で終えた。2回は先頭の左打者を空振り三振、5番の左打者に右越え二塁打されるも、6番の右打者、7番の右打者を連続空振り三振に仕留めた。
3回は先頭の右打者は遊ゴロに片付けたが、9番の右打者に真ん中に甘く入ったカットボールを左翼席へ叩き込まれた。続く1番打者は投ゴロ、2番打者も一ゴロ。4回は3番打者を遊ゴロ、4番打者は右飛。5番打者をカウント1―2から100キロのカーブで空振り三振に仕留めるとスタンドは沸いた。
24日(同25日)のシカゴ・トリビューン紙(電子版)によると、マドン監督は「できれば4、5回、最高でも75球程度」と語っていた。メジャー復帰前の登板はこの1度だけの見込み。30日(同7月1日)か7月1日(同2日)の本拠地でのツインズ戦で先発することになりそうだ。