阪神・矢野二軍監督に期待される「ロサリオ再生」

2018年06月21日 16時30分

矢野二軍監督

 5月31日から借金生活が続く阪神・金本知憲監督(50)を救うのは、この男かもしれない。一軍の不振をよそに矢野燿大監督(49)率いる二軍はウエスタン・リーグで首位をキープ。62試合を消化して34勝24敗4分けで貯金10を誇る。特筆すべきは盗塁数で、ドラフト3位新人・熊谷(現在は一軍)の20個を筆頭にチーム計104個は驚異的な数字だ。

 就任1年目の矢野二軍監督は「盗塁数は自分でもビックリ。もともとは『超積極的』のスローガンが可能性を広げるとは考えていた。アウトでもいいからやれやれ!というのを選手自身がいろんなアンテナを持ってやってくれている。指示待ちじゃなくなったし、失敗しても、その失敗から何かを学ぼうとしている」と話し、首位についても「二軍は勝つことが目的じゃないけど、勝っている試合はいいプレーができているから勝った方がいい。選手には『ここ(二軍)で野球をやりたいわけじゃないやろ。俺もここで野球を終わらすつもりはない』と話してきた。一軍ならこうだぞと、常に上を意識させてきた」結果だと言う。

 そんな熱血指揮官に球団フロントも熱視線を送っている。ある球団幹部は「一軍は苦戦しているけど、二軍から上がってきた選手が皆、一様に活躍してくれているのが大きい。この時期で盗塁が100個以上なんて、今までのウチでは聞いたことがないし、本当によくやってくれている」と絶賛。確かに投げては二軍暮らしが続いた藤浪が15日の楽天戦で1年ぶりの復活白星を挙げ、新人組の高橋遥は2勝、谷川もプロ初勝利を挙げた。野手では開幕二軍だった昨年の20発男・中谷、途中二軍落ち組の高山も一軍で輝きを放ちつつある。

 そうなると今後の注目は不振で二軍落ちしているロサリオだ。二軍では2本塁打を放つなど打撃好調で、これにも別の球団幹部が「矢野は現役時代から打撃もうまい。いい指導はできていると思う。一軍に上がった時が楽しみだ」と言う。“ミスタータイガース”掛布雅之氏の後を受けて就任した矢野二軍監督には、今後も「人材供給」に期待がかかる。