【カリフォルニア州ロサンゼルス20日(日本時間21日)発】ドジャースの前田健太投手(30)は前日、カブスとのダブルヘッダー第1試合に先発し、3回2/3を投げ5安打3失点、2三振5四球で降板。チームは最終回に代打ファーマーが2点適時二塁打を放ち、4―3で逆転勝利。前田は4勝4敗のままで、防御率は3・84となった。

 一夜明けたこの日、米メディアは少し厳しめの論調だった。米大リーグ公式サイトでは「右股関節炎症から100%リカバーしておらず、キャリア最多の5四球をマークした前田」と報じた。

 地元紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は、ギブソン球審のジャッジが一定ではなかったことについて触れ「ギブソンの不正確なストライクゾーンの前で、前田は速球のコントロールができないまま投げた。キャリア最多の5四球」と伝えた。また、ロバーツ監督の「前田はファストボールのコントロールができておらず、スライダーもしっかり投げられていなかった。バックアップのためのスライダーが機能せずに終わっていた」とのコメントを紹介した。

 CBSスポーツ(電子版)は「前田は、74球中40球しかストライクを投げられず、今シーズン最多の5四球をマークし、ブルペンが5回1/3をカバーせざるを得なかった」と指摘。次回登板は制球力を改善して臨む。