今季初の出戻り起用成功も金本監督は“複雑” 虎OB「最初から鳥谷三塁で良かったんだ」

2018年06月08日 16時30分

チームの窮地を救った鳥谷

 交流戦で苦戦続きの阪神が7日“関西ダービー第2ラウンド”のオリックス戦(甲子園)に2―1で辛勝。連敗を2で止め、リーグ2位に浮上した。

 打線のテコ入れに連日苦心する金本監督はこの日、今春キャンプ中に二塁手に転向させた鳥谷敬内野手(36)を今季初めて「6番・三塁」で使う“出戻り起用”を断行。昨季三塁手でゴールデン・グラブ賞を獲得した名手は守備で好プレー、打っては6回決勝打となる右中間二塁打を放ち、チームの窮地を救った。

 お立ち台に上がった鳥谷は「久しぶりすぎてよく分からない」と苦笑しながらも「三塁? 出られるとこを探すしかないんで。去年1年守って守りやすさはあったし、チーム事情もあった。これからもっと出られるように頑張りたい」などと話したが、この活躍にうれしい半面“複雑”だったのは鳥谷の三塁起用を解禁した金本監督だ。

「大山の不振もあったし、ベテランの力を借りようと思った。調子を上げていってほしいし、4打席立ってほしいのもあった。いい仕事をしてくれた」と鳥谷を一応は持ち上げたものの、今後の三塁スタメン継続については「まだまだ…。本調子で良ければ使うんだから。相手投手が左でも? そこまではまだかな」と否定的だった。これも鉄人イチ押しの2年目・大山の三塁優先起用が失敗し、相思相愛で獲得した助っ人のロサリオも不振で二軍落ちするなど誤算続きでの、やむにやまれぬ起用だったからだ。

 さらに「ポジションをまたコロコロと変えて、とかいろいろと言われるだろうが…」(金本監督)と警戒した通り、早速阪神OBの間からは「最初からタイトルを取っていた鳥谷三塁で良かったんだ」との辛辣な声が噴出。だが、フロント内部からは「大山をあそこまで使ってうまくいかないなら、鳥谷をこれからドンドン使っていけばいい。使っていけば結果は出してくれるはず」と鳥谷を推す声も少なくなかった。球団としても推定年俸5億円と高給取りである鳥谷に試合に出てもらいたいのは、コスパを考えれば当然なのだ。

 2人の鉄人の今後の行方はいかに…。