屈辱の二軍降格となった阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)が再出発を切る。打率2割3分、4本塁打、22打点と極度の打撃不振で3日に出場選手登録を抹消となった新助っ人について、片岡ヘッド兼打撃コーチは「頭をリフレッシュさせて自分のスイングを取り戻してほしい。期間? できるだけ早く」と早期の一軍復帰を厳命。今後は鳴尾浜で若手とともに汗を流すことになるが、焦りは禁物とばかりにチーム内からは「まずは遊んで気分転換したほうがいい」と異例の注文が飛び出している。

 チーム関係者は「真面目過ぎる性格が災いして参ってしまったので、このまま二軍に行って試合に出ても危機感が募るだけ。今まではずっと練習漬けだったから、ひとまず六甲山に登ったり、有馬温泉に漬かったりするくらいがちょうどいい。一度リセットしてやり直したほうがいいんだよ」と声を大にする。

 近年は森林浴によって心身の健康や病気予防に効果があるといわれる“森林セラピー”が注目を集めているが、ロサリオも新緑あふれる六甲山を気ままに登ったり、日本最古の温泉ともいわれ泉質でも国内トップクラスを誇る「有馬の湯」をゆっくり楽しむことで心身ともにリフレッシュすべきだという。

 不動の4番として推定年俸3億4000万円で獲得した新助っ人のまさかの二軍降格とあって、フロントも新たな外国人選手獲得に動き出している。5日から二軍に合流するロサリオにとって早急に復活する必要があるが、急がば回れということか。