【アナハイム4日(日本時間5日)発】エンゼルスの大谷翔平投手(23)はロイヤルズ戦の先発メンバーから外れた。相手先発は左腕ダフィー。CBSスポーツ(電子版)は「大谷は対左腕は28打数4安打、打率1割4分3厘。代打で出場する可能性はあるだろう」と速報した。

 3日(同4日)のレンジャーズ戦では2回に一塁手のミットをはじく内野安打で出塁すると後続の二塁打で先制のホームを踏み、チームの勝利に貢献。しかし、一夜明けたこの日、メディアが主役として報じたのは6回無失点の好投で4勝目(4敗)を挙げた先発左腕のスカッグスで、大谷について目立つ報道はなかった。

 このところ打席での調子が下降気味とあって、メディアは大きく取り上げる回数は減っているが、話題の中心であるのは間違いない。中でも1日(同2日)から始まったオールスター戦(7月17日=同18日、ワシントン)のファン投票ではDH部門でノミネートされ、投打でのプレー待望論が上がっている。

 米大リーグ公式サイトでは今季初出場の可能性がある選手に大谷の名前を挙げ、「これは興味深い。権利でいうなら、木曜日(5月31日=同1日)の段階で大谷より100打席以上多く出場していて、(出塁率と長打率を足した)OPSで大谷の9割2分9厘を上回る10割3分のJ・D・マルティネス(レッドソックス)にあるだろう」とするとこう続けた。「しかし、大谷サーカスに魅了された人が、彼がミッドサマークラシック(オールスター戦)で投打両方でプレーする夢をかなえたいと投票するのを誰が止められるだろうか?」

 DHとしてファン投票、投手として選手間投票などで選出される以外に本塁打競争の出場も期待される。エンゼルスのヒンスキー打撃コーチはこう話す。「打者の時の彼は、打者の大谷なんだよね。近くで見ていても、相変わらず、彼がどうやって2つの役割をこなしているかさっぱりわからないよ。見守るのが楽しい。常に活躍してほしい。そう思っているから、ホームランダービーに出るかどうかは、完全に大谷の判断に任せるよ」

 大谷は本塁打競争に「機会があれば光栄なこと」と話している。どうなるか。