大谷 悪天候の中見せた抜群の修正力

2018年06月01日 12時00分

降板後、ベンチでスプレーの水を浴びる大谷(左、ロイター=USA TODAY Sports)

【ミシガン州デトロイト31日(日本時間1日)発】エンゼルスの大谷翔平投手(23)が5月30日(同31日)、中9日で敵地でのタイガース戦に先発し、5回二死の場面で今季メジャー先発投手最速の101・1マイル(約163キロ)をマークした。5回を3安打1失点、5三振3四球で勝敗はつかず、5勝目を逃した。初回に失点し、2回から修正したものの、降雨で2度中断した末に交代。自然には勝てなかった。

 悪天候の中、抜群の修正能力を見せつけた。大谷は初回、制球が定まらず、2つの四球で二死一、二塁のピンチを迎えると、5番グッドラムにバットを折りながらも中前に運ばれ、先制点を許す。フォーシームの150キロ超えは4球で、大半は140キロ台後半で球威もなかった。2回はスプリット、スライダー中心の配球でリズムをつかみ、3回からはカーブも交えながら、ストレート系に強いタイガース打線を翻弄。追加点を与えない。

 その間、デトロイト近郊にあった巨大な雨雲が徐々に接近。4回、大谷が二死から7番グライナーをスライダーで空振り三振に仕留めた直後、突然バケツをひっくり返したような大雨に。内野にシートが敷かれ、試合は中断。大谷は1時間以上の中断を覚悟したが、23分後に再開した。

 5回、エンゼルスは打者4人で無得点。大谷は33分間のブランクでマウンドに戻ったが、「案外、早めに投げることにはなったので、それはそれで良かったのかな」。5回裏は二死から二、三塁のピンチを招くも、3番カンデラリオを101・1マイルのフォーシームで投ゴロに打ち取った。移籍後、自己最速で、米大リーグ公式サイトによると今季の先発投手で最速。自身が4月24日(同25日)のアストロズ戦でマークした101マイル(162・5キロ)を更新した。ちなみに今季の先発の球速トップ5は全て大谷が出したものだ。

 5回を終えて83球。少なくとも、あと1イニングは投げると思えたが、エンゼルスの6回の攻撃中に、再び激しい雨に襲われて中断に。これが41分間に及び、肩をつくり直す影響などを考慮され、お役御免になった。

 大谷は「初回から苦しかったですけど、何とかゲーム自体はつくっていけたかなと思う。悪いなりにしっかりつくれたってのはシーズンを通してみたら、すごくいいことなんじゃないかなと思っています」と振り返り、雨天中断については「あまり経験がないので、いい経験になっていくんじゃないかなとは思う。これから先、野球をやっていれば、そういうことは何回もあるかもしれないので、そこに生きてくれればいい」と前向きに捉えた。

 一夜明けたこの日はタイガースとの試合前、グラウンドに姿を見せることはなく、予想通りのノースロー調整でリカバリーに努めた。