【核心直撃】高校野球の春季大阪大会の決勝戦が20日に大阪・舞洲で行われ、センバツ覇者の大阪桐蔭が9―0で関大北陽を下し、近畿大会進出を決めた。プロ注目の“二刀流”根尾昂(3年)が高校通算23号となる満塁弾を放ち、投げては5安打完封の大活躍だったが、明暗を分けた格好となったのは、同じくプロ注目スラッガー・藤原恭大(3年)だ。今大会は右ヒザの不安と新戦力の起用もあってメンバー外となった主砲に、心境を聞いた。

 ――今大会はメンバーを外れ、スタンドから試合を見ていた

 藤原:出たい気持ちはあったけど、違う目線からわかることもある。もっとやらないといけないな、という気持ちになります。

 ――外から見て感じたことは

 藤原:絞り球を絞れていないというのがチームの課題でもあった。まだ絞れていないというのがあるので自分が言っていきたい。細かいエラーも多かったのでまだまだ。

 ――右ヒザの状態は

 藤原:自分では万全かな、と思う。試合に出たい感じがすごくある。もう完治していると言える状態です。ほとんど100%の動きができる。

 ――2年生の中野がセンターに入るなど下級生も伸びてきている

 藤原:底上げは西谷監督もずっと言われていたこと。9人が固定だったのでなかなか底上げがなくて、チーム力が上がらないと言われていた。下級生や出たことのない選手が結果を残しているのはいい刺激です。焦ったりはないですよ。チームとしていい傾向です。

 ――個人的にセンバツから成長した部分とは

 藤原:打撃ですね。足をケガして打撃をずっとやってきたので上がってきている。

 ――目標はもちろん甲子園での春夏連覇

 藤原:この春が一番大事というか、夏を前にこの春で決まる、というくらいの大会だった。チームとして成長できた。春夏連覇しか狙っていない。優勝するだけと思っている。

 ――プロ注目と言われることは

 藤原:周りの評価なので気にせずというか、自分はまだそこまでの力はないと思っている。がむしゃらに、チームが勝つことだけと思ってやります。