巨人・内海 粘投1勝で“イチロー化の危機”回避

2018年05月11日 16時30分

先制3ランの阿部(左)とともにお立ち台に上がった内海

 巨人・内海哲也投手(36)が10日、プロ15年目の開幕を迎えた。今季初登板初先発した阪神戦(東京ドーム)で6回途中2失点の好投を見せ、14年連続の白星を挙げた。

 立ち上がりからキレのある直球を軸に多彩な変化球で緩急をつけ、5回まで散発2安打、6奪三振。3―0の6回に一死一、三塁のピンチを招いて交代を告げられたが、G党からは温かい拍手が送られた。その後は宮国―上原―澤村―カミネロの継投でリードを守り切り、チームは2連勝で2位に浮上。昨年7月8日の阪神戦(甲子園)以来、306日ぶりの勝利で久しぶりのお立ち台に上がった背番号26は「この舞台に帰りたい思いでやってきた。よかったです」と胸をなで下ろした。

 本人も「すごい遠い場所だなと思った」という一軍マウンドだったが、結果を残せなければ今季の出場機会が失われる可能性すらあった。昨今の不調から立場は年々厳しさを増し、今年のキャンプは二軍暮らしで、開幕ローテからも脱落。ファームではドラ1ルーキーの鍬原(中大)をはじめ、2年目の大江や高田など期待の若手投手陣が虎視眈々と一軍デビューをうかがっている。内海自身も「それはもちろん」と、かつてないほどの危機感を抱いて向かったマウンドだった。

 チームは来週から2週連続で週5試合となるため、内海は日程の都合で出場選手登録を抹消されるが、土俵際で踏みとどまった意味は大きい。由伸監督は「粘り強く、いいピッチングだったと思います」と語り、斎藤投手総合コーチも「ナイスピッチング!」と上々の評価だった。

 来年以降のことはさておき、この日の粘投で内海は“イチロー化危機”をひとまず回避。G投事情が苦しくなった時には再びチャンスが巡ってきそうだ。

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