阪神のドラフト5位・谷川昌希投手(25=九州三菱自動車)が10日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初登板初先発し、4回5安打3失点で降板。球団新人投手がデビュー戦での巨人戦に勝てば史上初の快挙だったが、3回に阿部に手痛い先制3ランを浴び無念のプロ初黒星を喫した。

 谷川は「自分の持っている球種をある程度思ったところに投げられたけど、甘くなった球を阿部選手に打たれてしまった。改めて一球の怖さを痛感させられた」とコメント。東京ドームでの登板は社会人時代に出場した昨年夏の都市対抗野球以来で、1回戦でトヨタ自動車に敗れたものの、延長11回で13三振を奪う力投を演じている。

 この日はホロ苦いデビューにはなったが、ネット裏の解説で訪れた“ミスタータイガース”こと阪神・掛布シニアエグゼティブアドバイザー(SEA)は「打者に向かっていく気持ちを感じる。腕の振りもいい。よく投げた」と評価していた。