【新IDアナライザー】阪神は巨人アレルギーを払拭できるのか。今季1勝5敗と苦手としている巨人3連戦(東京ドーム)を前に金本知憲監督(50)は「ジャイアンツにも分が悪いが、選手は強い気持ちを持って戦ってほしい」とナインにゲキを飛ばした。そんな中、本紙評論家の伊勢孝夫氏がG倒に向けて徹底的な“小林&岡本潰し”を提言した。

 9連戦を勝ち越し(5勝3敗、中止1)で終えた阪神にようやく勢いが出てきた。なかでも機動力を使えるようになってきたのは大きな収穫だろう。

 わずか「1」だった盗塁がこの期間で「16」にまで激増。植田が先発出場しだしたことが大きな要因で、得点力は格段にアップしている。巨人戦ではさらに徹底した“足攻め”をすべきだ。

 確かに、相手の正捕手・小林の盗塁阻止率(7日現在=4割)は球界でもナンバーワンだが、手をこまねいていてはいけない。特に若い選手にはグリーンライトではなく「ディスボール」のサインを出して走らせるのが有効だ。敵地で相手が小林ともなれば、経験のない選手はちゅうちょしてしまうもの。しかし、ベンチが「ここで走れ!」のサインを出し責任を負うことで思い切った走塁ができるはずだからだ。

 成功すれば儲けものだし、仮に失敗しても「なんでこのカウントで走ってきたんだ?」と相手に考えさせることができればしめたもの。緩いボールを使いにくくすることで、その後の打席での配球を絞りやすくなる。何より攻守の要となりつつある小林にプレッシャーを与えることで試合を有利に進めることができる。