19日にHKT48を卒業した山田麻莉奈(23)が27日、声優事務所・クロコダイルに移籍し、さっそく7月放送のアニメ「邪神ちゃんドロップキック」(TOKYO MX、BSフジほか)で声優デビューすることが分かった。

 2012年6月、HKT第2期生オーディションに合格し、アイドル時代には「まりり」という愛称で親しまれた山田。加入時から抱き続けた夢「歌って踊れる声優」を目指し、卒業した。

 山田は「HKT48のメンバーとして活動する以前から夢だった“声優”になりたいという夢を実現し、これから多方面で活動していけるよう頑張っていきたい」と意気込んだ一方で「アイドルから声優への転身は受け入れられない方がほとんどだということも承知です」と“転身組”への風当たりの強さも明かした。

 これまで仲谷明香、佐藤亜美菜、秦佐和子、石田晴香ら多くのAKB48グループメンバーが卒業後、声優に転身。しかし、アニメで重要な役に抜てきされると、声優ファンからバッシングにさらされることも多い。山田が「受け入れられないことがほとんど」と語ったのは、そうした土壌も理解しての発言だろう。

「ただ、山田はグループ在籍中から、声優などを育成する専門学校『代々木アニメーション学院』に通い、声優の勉強を本格的にしていた。多忙なアイドル活動との両立も頑張ってきただけに、きっと乗り越えてくれるはず」(HKT関係者)

 山田自身も「HKT48のメンバーとして活動できたことで得たものも多いですし、今までたくさんのハードルを乗り越えてきたので、自分にとってプラスにしかなっていない」と力を込めた。

 もともと、かわいらしいルックスも注目されていた山田。果たして、声優としてブレークできるか。