電撃解任されたサッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ前監督(65)の“暴走予告”にピリピリムードが高まっている。

 日本代表の西野朗新監督(63)に代わり日本サッカー協会の技術委員長に就任した関塚隆氏(57)が13日、都内のJFAハウスで取材に応じた。緊急事態で大役を引き継ぐことになり「今、W杯直前なので日本サッカー界が一丸となって戦うことが重要。西野監督、選手が一つになって戦える環境を」と語り、崩壊寸前に陥ったチームの再建を誓った。

 西野ジャパンが2か月後のロシアW杯へ向け船出しようとする中、その足を引っ張ろうとしているのが前指揮官だ。この日、ハリルホジッチ氏が4月中に再来日することが決定。数日間滞在し、その間に会見を開く見込みとなった。

 日本協会の田嶋幸三会長(60)が解任を告げた際には「なんでこの時期なんだ!」などと激高。セルビアの一部メディアでは不当解雇として訴訟の準備に入っていると報じられた。怒りのあまり前後不覚となった状態で再来日と会見開催の見通しが立ったことで、サッカー界では一気に緊張感が高まってきた。

 大手広告代理店関係者は「協会もスポンサーも何もやましいことはないが、ハリルホジッチさんがあることないこと、むちゃくちゃなことを言い出さないか心配。解任された腹いせに、日本サッカー界に傷がつくことを言ってやろう…となってもおかしくないからね」と不安をのぞかせる。

 日本代表監督の在任時から感情に任せて周囲と衝突することが多かっただけに、怒りが頂点に達した今回の会見では、協会と結んでいるであろう守秘義務(本紙既報)を無視し、爆弾発言が飛び出してもおかしくない。世間の注目度が高い状況では、仮に事実ではなくとも同氏の言い分が独り歩きして協会やスポンサーにマイナスイメージがつく可能性もある。何やら大荒れの予感だ。