8月4日公開の「黒看(クロカン)」で映画初出演にして初主演するAKB48・チーム8の山田菜々美(19)が、このほど本紙のインタビューに応じた。飾らない性格で女性ファンも多く、今月16日に行われた「第10回AKB48世界選抜総選挙」でも健闘。グループの中でも存在感を増しつつある山田が、共演者とマージャンの話に花を咲かせた撮影中のエピソードや、チーム8への同期愛、そしてこれからの目標について語り尽くした――。

 ――映画初出演にして初主演

 山田:本当に驚きましたし、最初は「私がいいんですか?」という気持ちでした。でも、今は選んでいただいたからにはたくさんの方に見ていただきたいですし、これをきっかけにAKB48やチーム8のことも好きになっていただければと思います。

 ――作家・黒木あるじ氏の「怪談実話傑作選 弔」内の同名エピソードを映像化したホラー。田園地帯にある病院で働く看護師・麻間利江を演じた

 山田:初めてに近い演技だったので、最初はどう演じていいのか分からなかったけど、監督からは「正解はないよ」と言っていただいて。周りの方からアドバイスも聞きながら、自分なりの麻間利江を演じられたかな、と。ただ、関西出身で、方言がバリバリなので…イントネーションは注意されました(苦笑)。

 ――共演者の方とはどんな話を?(恨みなどを除霊する黒い看護師“黒看”役を演じた)百川晴香さんはアイドルグループ「全力少女R」のリーダーでもある

 山田:百川さんとは共通の趣味、マージャンの話をしたり。

 ――マージャンとは意外な

 山田:以前、マージャン番組に出演させていただいてから覚えて。今もゲームなどでマージャンを磨き中なんですけど、ちょうど百川さんも撮影の合間にゲームをやっていたんです。百川さんがマージャンをやられていることは知ってたんですけど「どうやったら上手になるんですかね」と話をしたりして。10代、20代の会話ではなかったですね(笑い)。

 ――47都道府県の代表メンバーから構成されるAKB48・チーム8の兵庫県代表として加入して5年目。「チーム8がグループ全体をけん引してほしい」という声もある

 山田:チーム8の小栗有以ちゃんが最新シングルのセンターに抜てきされたり、岡部麟ちゃんもチームAのキャプテンを兼任したり。引っ張ってもらうのではなく、チーム8メンバー全員で進んでいきたいと思っているので、私も頑張りたいなと思っています。私には「チーム8のために」という気持ちがあります。メンバーからも「同期愛が強い」と言われますし、自分でもそう思います。「チーム8が」「チーム8だから」って、こういうインタビューの時でも口から出てくるんです。

 ――これから

 山田:アイドルとして活動しているからには、スポットライトを浴びる場所で輝きたいですね。この子がいなきゃと思ってもらえるようになりたい。万能って言われたいですし、大島優子さんが「変幻自在のエンターテイナー」(大島のキャッチフレーズ)とおっしゃってましたけど、私も本当にそうなりたくて。いろんな場面で演技だったり、ダンスや歌も全部兼ね備えていたいと思います。

★やまだ・ななみ 1999年2月9日生まれ、兵庫県出身。14年に47都道府県の代表メンバーから構成させるAKB48チーム8の兵庫県代表としてデビュー。15年からAKBチームAを兼任。18年4月2日より兼任先がチームKに変更された。