史上最年少の19歳で全米女子オープンを制覇した笹生優花の偉業に、母親の母国フィリピンでもメディアがトップニュースで報じた。

 比紙デイリー・インクアイアー(電子版)は「フィリピンのユウカ・サソウ、全米女子オープンをプレーオフで勝利」との見出しで報道。「フィリピン人として同オープンを初制覇した」と伝えた。フィリピン勢にとっては男女を通じてメジャー制覇は初めて。

 また、同国を代表するテレビ局ABS―CBNも「歴史的快挙!フィリピンのユウカ・サソウが全米女子オープンで栄冠」と称え、「(英男子プロゴルファー)マキロイも歴史的勝利を祝福」と報じた。

 笹生の父親は日本人で母親はフィリピン人。同国ルソン島中部ブラカン州出身で、6歳で東京に移住し、父親の影響で8歳からゴルフを始めた。現在は両国の国籍を持つ。
 優勝後のインタビューで感極まった笹生は目頭を押さえながら、涙声で「家族のおかげです。感謝しています。全てのスポンサーや友人たち、フィリピンや日本のファンの方々にも感謝します」と流暢な英語で語った。