俳優でタレントの石坂浩二(76)が5日、都内で行われたBSジャパンの新トーク番組「石坂浩二のニッポン凄い人名鑑」(10月8日スタート、毎週日曜午後9時)の制作発表に出席した。

 石坂が各界の著名人をゲストとして招き、その魅力に迫る番組。コンセプトの一つとしてゲストがお宝グッズを持参することになっているが、自身のお宝グッズを聞かれると、フランスの画家モローの絵画を挙げた。

「中学生のころからずっと好きな画家」だったそうで、1970年ごろにモローの絵画を購入するため「フジテレビさんに前借りした。1000万円貸していただいた」という。BSジャパンの会見で他局の話を口にしたとのツッコミがやぼに思えるほど、驚きの過去をサラリと告白した。「それからフジテレビではタダ働きだった。2年くらい」

 現代では考えられないテレビ局に対する“借金”だが「(またテレビ局に)借りまくって死んでやる」とジョークを飛ばした。ちなみに、モローの絵画は自宅に飾ってあるそうだ。

 番組には今後、ゲストとして加藤一二三元棋士(77)が出演予定。石坂は「一二三さんに来てもらうなら、若い彼にも来てもらいたい」と藤井聡太四段(15)にラブコールを送った。

 石坂といえば、昨年、テレビ東京系「開運!なんでも鑑定団」で降板騒動があった。その「――鑑定団」について「(1994年の番組開始時はにせ物を買ってしまい)だまされた人を笑う番組だった。最近はおもしろくないと(視聴者は)言う。(鑑定すると)高い物ばかりだから。今はだまされる人は(番組に)出てこない」と分析。バブルははじけ、カネに対する世間の感覚がシビアになって真贋を見極める目も養われ、だまされる人は減ったとの持論を展開した。