新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」(17日、札幌で開幕)を直前に控えたロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)の決起集会を14日、独占キャッチした。リーダー・内藤哲也(35)の号令の下、EVIL(30)、SANADA(29)、BUSHI(34)、高橋ヒロム(27)がついにファミレスに集結。Aブロックから頂点を目指す内藤は、BブロックにエントリーしたEVILかSANADAとの優勝決定戦(8月13日、両国)を熱望した。

 この日の午前中、けたたましく鳴った本紙記者の携帯電話の液晶画面には、EVILの邪悪な名前が…。さらにBUSHI、SANADA、ヒロムとLIJの入場順にワン切りが続き、満を持して内藤のコールが発生するという新手の嫌がらせからファミレスに緊急招集がかかった。

 勝手に健康診断の予定を入れていたSANADAが痛恨の遅刻をしたものの、ついに全員が内藤の“聖地”に集結。個人闘争の場となるG1ではBブロック初戦(20日、後楽園)でEVILとSANADAの同門対決が控えており、その前に絆を確認すべく決起集会を開催したようだ。

 Aブロック突破を確信する内藤はLIJの決勝戦ジャックを熱望。ハンバーグに手を伸ばしながら「お客さまの予想はオカダ(カズチカ)やケニー(オメガ)なんだろうけど、俺の希望はEVIL、SANADA。予想を覆し、どちらかがBブロックを上がってくることを望んでますよ」と、パレハ(相棒)にエールを送った。

 これにはEVILも呼応し「3人の現王者と、もう一人いる天才(SANADA)を倒し、内藤の前に立つのはこの俺だ。俺こそが真の王であることを証明する」と豪語。なぜか2つも麺類を頼む痛恨のオーダーミスをしたSANADAも無言でうなずき、健闘を誓い合った。一方でBUSHIは容赦なく高額メニューを頼み続け、ヒロムは愛猫・ダリルと桃のサンデーを食べるのに夢中だった。話を聞いていたのか…?

 内藤は「見てもらって分かるように、我々は(胸に拳を当てながら)ココでつながっている。対戦することになっても、皆さまの期待以上のものをお見せします。ユニット内でも常に競争しているわけです」と強調すると、4人を先に外へ。

 メンバーに会計の姿を見せないリーダーならではの配慮かと思いきや「今日もいい独占取材ができましたね」とニッコリ笑いながら、テーブルに伝票を残したまま店を後にした。