【カリフォルニア州ロサンゼルス3日(日本時間4日)発】新日本プロレスの内藤哲也(35)が真夏の祭典「G1クライマックス」(17日、札幌で開幕)での汚名返上を誓った。“強制出場”させられた初代IWGP・USヘビー級王座決定トーナメントで初戦敗退となり、現地で残念会を開催。気持ちを切り替え、自身に残された目標「東京ドーム大会メーンイベント出場」へ再スタートを切る。
冷ややかな目を向けていたUS王座トーナメントになぜかエントリーされた内藤は、1日の1回戦で石井智宏(41)に敗退。ハイリスクノーリターンの戦いで無駄に屈辱だけを味わった。
傷心の内藤を取材するべく、本紙はBUSHI(34)にも協力を求めファミレスで残念会を開催。今遠征での内藤は現地メディアの取材やサイン書きに忙殺され、ロスを全く満喫できなかった。
「そりゃ仕事で来てるからね。誰かみたいにクロムハーツで20万円の海パンを買ったり(BUSHI)、泥酔してホテルのエレベーターで寝る(SANADA)なんてできないよ」とグチりつつも、ステーキが運ばれてくると、発言は次第に前向きに。「ベルトを取れなかったことに関しては悔しさは全くないですよ。いらないって言ってたし。ただ石井に負けたことには情けなさと悔しさしかない。その辺はG1(Aブロック公式戦)でぶつかりますから、借りをきっちりお返ししたい」と、雪辱を宣言した。
昨年9月のIC王座奪取から、主張と希望は団体に無視され続けた。本人もベルトへの愛着がなかったことから、上半期はモチベーションが低下の一途。だがG1だけは別だ。慣例では優勝者には来年1月4日東京ドーム大会のIWGPヘビー級王座挑戦権が与えられる。東京ドームのメーンイベント出場は「目標」と公言しながら、いまだかなえられていない“最後の宿題”。「G1はやる気ありますよ。次に俺が目指すべきところは東京ドームのメーン。手っ取り早いのはG1を勝つことでしょ」と、久々に明確な目標が定まった状況に闘志を燃やした。
珍しく熱っぽく語っていたところ、ナチョスをこぼしてしまい、白ワイシャツの左袖がサルサソースまみれになる痛恨のチョンボをやらかしたが…。最後まで散々だったロス遠征をバネに、逆襲の夏へ打って出る。