いよいよお目覚めだ。ドジャース・大谷翔平投手(30)が14日(日本時間15日)に本拠地ロサンゼルスで行われたジャイアンツ戦で1試合2本塁打をマークし、MLB通算250本塁打を記録した。二刀流の復活も近づく中、打者として一つの節目に到達したが、希代のスラッガーにとっては通過点にすぎない。海外メディアでも取りざたされてきた400号、そして500号に到達する日は――。

 大谷のバットに快音が戻った。初回先頭の第1打席で自身11試合ぶりとなる24号ソロを叩き込むと、6回の第4打席は右中間最深部へ25号ソロ。打球角度26度の低い打球ながらスタンドまで運ぶ桁外れのパワーを見せつけ、本拠地ドジャー・スタジアムのファンは総立ちとなった。

 ファンが望むのはやはり特大アーチ。大谷も自分の役割と周囲の期待を承知しており「だいぶ長いこと打てていなかった」と久しぶりの好感触に時折笑顔ものぞかせた。

 今季3度目の1試合2発で「6月男」がいよいよ本領を発揮しそうな気配。25本塁打はナ・リーグダントツで、2位のシュワバー(フィリーズ)にも3本差だ。大谷はこの日が今季69試合目の出場で、昨季の54発も上回る59発ペースとなっている。

 昨年4月21日(同22日)に松井秀喜が持っていた日本選手最多本塁打記録(175本塁打)を塗り替えて以降は単独飛行。同年9月17日(同18日)には、韓国の秋信守が保持していた218本塁打のアジア出身選手記録も更新した。

 猛スピードで記録を破るたび、海外メディアで取り上げられてきたのがさらなる大台到達で「極端に衰えない限り、400本塁打、500本塁打に達するだろう」と伝えられてきた。

 2018年からメジャーでプレーする大谷は今季で通算8年目。打者として928試合目の出場で250号に到達し、現在は3・7試合ごとに一発が生まれる計算だ。すると、400号には1484試合目となる10年目の27年、500号は1856試合目となる12年目の29年シーズンで達成する見込みとなる。

 大谷が花巻東高時代に記した「人生設計ノート」には「40歳で引退」とつづられている。23年オフにドジャースと結んだ10年契約は33年までで、ドジャーブルーのユニホームを着たまま到達できる計算となる。

 もっとも、大谷自身は以前から「まだキャリアの途中。今の数字がどうこうというのはあまり気にしなくていいのかな」と個人成績を気にするそぶりも見せず「(現役生活が)終わった時にどれくらいやれたかなというのを自分で確認できればいい」と話している。

 今後は投手復帰も予定される中、フリードマン編成本部長は「体力面では持久力を高め、疲労で攻撃に支障をきたさないようにできる限りのことをしている」と話した。過去の常識やあらゆる想像を超えていくのが大谷だ。どこまで記録を伸ばせるのか目が離せない。