Gの〝正妻勢力図〟に変化が垣間見えた一戦となった。巨人は13日のオリックス戦(京セラ)に3―7で敗れ、リーグ4位に再転落。貯金も2に減らし、5位・中日には1・5ゲーム差にまで接近された。
先発の赤星は1点リードの3回に崩れ、長打と2四球で一死満塁から4連打を浴びるなど一挙5失点。最終的には今季自己ワーストの7回6失点で今季5敗目を喫し、打線も8安打を放ちながら3得点に終わった。阿部監督は先発右腕の乱調について「四球2つがいらなかったね。あれだったら本塁打打たれちゃったら良かったのに」と苦言を呈した。
赤星の大量失点を受けて、試合中にはバッテリーにもメスが入った。先発マスクをかぶった甲斐拓也捕手(32)が右腕をリードしたが、3、4回と連続で失点を重ねた後の5回からはここまで一軍出場がなかったベテラン・小林に交代。その意図について指揮官は「リズムを変えたい狙いだったのか」と問われ「それもありますね」と明かしていた。
この日の交代劇が象徴するかのように「甲斐一強」だった捕手陣の勢力図も徐々に塗り替わりつつあるようだ。開幕スタメンマスクをかぶった甲斐がここまで正捕手を務めているものの直近10試合に限れば岸田が7試合、甲斐は3試合で先発出場と立場が逆転。こうした現状をチーム関係者は「ある意味で理想的な状態」と分析する。一体なぜなのか――。
「甲斐は開幕から1か月こそ打率3割台と好調だったが、5月以降になると1割台に急落。それでも岸田は安定的に打率2割台後半を維持していたことで、不振の甲斐の穴にすっぽりハマる格好となった。正捕手が不振の時に2番手、3番手がすぐにカバーできるのは捕手陣が機能していて、いい競争ができている証拠」(前出関係者)。
今の巨人では「打てる捕手」の存在が強く求められている。それだけに打撃好調の岸田がこのまま正捕手の座を奪い取るのか、それとも実績十分の甲斐が意地を見せるのか。あるいは大城卓や小林の〝食い込み〟があるのか――。Gの正捕手争いは激しさを増していきそうだ。












