故障のため離脱しているソフトバンクのダーウィンゾン・ヘルナンデス投手(28)が〝超速復帰〟に強い意欲を示した。左太もも付近を痛めてリハビリ調整中の中継ぎ左腕は12日、福岡・筑後市のファーム施設で離脱後初めてスパイクを履いての練習に臨んだ。

 先月21日の日本ハム戦(エスコン)で投球時にバランスを崩すアクシデントに見舞われて負傷。この日は室内練習場で約60メートルの距離で糸を引くような力強い遠投、変化球を交えたキャッチボールなどを終えると「体は全く問題ない。すごく良い状態で投げられた」。

 今週中にも傾斜の確認程度ながらブルペン投球を再開する予定。「2回くらいブルペンに入って、実戦で1試合もらえれば一軍で投げられると自分では思っている。そこを目指している」と腕をぶした。

 早期復帰へ強い意欲をのぞかせる理由がある。「筑後でゆっくりしているわけにはいかない。自分がいけるとなれば、すぐにでも一軍に戻りたい。(診断では)復帰まで『8週間程度かかる』と言われているけど、その日程で戻るつもりはない」。勝ちパターンの一角を担う最速159キロを誇る中継ぎ左腕は、今季から2年契約を締結。「複数年契約を結んでいると、どうしても周囲に〝ゆっくりしている〟と映りがち。僕はそういうのがイヤなんだ。もちろん無理をしすぎない範囲でだけど、自分にハッパをかけてトレーニングをやっている」。

 チームはこの日、巨人戦(みずほペイペイ)で延長12回の末に0―0の引き分け。大関が9回無失点に抑えた後を杉山、藤井、オスナが零封リレーでつないだ。

 気温の上昇とともに疲労もたまりやすい時期。ブルペンを支える左腕の心意気は実に頼もしい。一軍合流の目標について「交流戦の最後あたり(来週末の阪神3連戦)には戻りたい」と早期復帰を志願したヘルナンデス。剛腕が鼻息荒く帰ってきそうだ。