電撃共闘はあるのか…。2年連続のワールドシリーズ(WS)優勝を目指すドジャースが悪戦苦闘を続けている。ナ・リーグ西地区の首位を守りながら投手陣に故障者が続出。10日(日本時間11日)には大谷翔平投手(30)が術後3度目となる実戦形式の投球練習「ライブBP」も行ったが、二刀流復活はまだ先だ。そのため、先発陣のトレード補強候補としてオリオールズ・菅野智之投手(35)の名前が取りざたされている。

 先発陣が駒不足に陥っているドジャースは、パドレスとの3連戦2戦目にブルペンデーで臨んで1―11と惨敗。チーム防御率は4・21となり、メジャー30球団中22位の成績となった。

 救援陣にも故障者が相次いでいるが、より深刻なのは先発陣だ。グラスノーと新戦力のスネル、佐々木がそろって肩を痛めて負傷者リスト入り。ゴンソリンも戦列を離れ、開幕当初に想定されたローテーションもまともに組めずに苦戦が続いている。

 ドジャースの最終目標はあくまでも「ワールドシリーズ連覇」。グラスノーとスネルはブルペンでの投球練習を再開したものの、どこまで回復するかは未知数だ。佐々木に至っては復帰の見通しすら立っておらず、シーズン終盤の9月、そして10月のポストシーズンを勝ち上がる上で不安は拭えない。名実ともにエースとなった山本の他は安定感を欠くメイと若手しかおらず、新たな補強候補の一人として浮上しているのが菅野だ。

 米メディア「クラッチポインツ」は「ドジャースの開幕ローテーションで健在なのは山本だけ」とした上で「35歳という年齢で(MLBでの)ルーキーシーズンを迎えた菅野は、ボルティモア(オリオールズ)のロースターの中で数少ない明るい材料」と評価。「もしオリオールズが売却すれば、菅野は注目すべき選手だ。彼は非常に安定しているため、優勝候補のチームは獲得について問い合わせるだろう」としている。

 長らく巨人のエースとして活躍した菅野は昨オフに念願のメジャー移籍を実現。ただ、オリオールズは低迷を続け、先月中旬には監督解任の“劇薬”も注入された。それでも26勝39敗でア・リーグ東地区の単独最下位に沈んだまま。優勝争いから完全に脱落すれば、7月末のトレード期限を前に主力選手を放出する可能性は十分ある。

 そんなどん底にあって菅野は13試合に先発して5勝4敗、防御率3・23と奮闘。6度のクオリティースタート(6回以上、自責3以下)をマークし、ベテランとは思えないタフネスぶりを発揮している。

 ドジャースでは大谷が「ライブBP」でマイナー選手の延べ11人から6奪三振。投手復帰へまた一歩近づいた。それでもチームでは故障再発に慎重を期しており、本格的な二刀流復活は7月中旬のオールスター以降が見込まれている。

 同メディアは「大谷、山本、佐々木の存在も菅野が新チーム(ドジャース)になじむ上で大きな助けとなるだろう」とも伝えていた。2023年のWBCで世界一に輝いた日本選手トリオに、17年のWBCメンバーだった菅野が加わりカルテットが結成されるのか。今後の動向が注目される。