俳優の武田鉄矢(76)が6日、生バラエティー番組「ぽかぽか」(フジテレビ系)にゲスト出演。伝説の主演ドラマ「101回目のプロポーズ」(1991年)の〝あの名シーン〟の裏話を明かした。
当時は〝トレンディードラマ〟全盛期。武田は当初、出演オファーを断ろうとしたという。「私がトレンディーかどうかってのはかなり自分でも自覚ありますけど、トレンディーじゃないですよね」
しかもヒロインは、浅野ゆう子(64)と共に「W浅野」として当時もてはやされた浅野温子(同)だ。「トレンディードラマの化身みたいな人」が相手役と聞き、武田は「食い合わせが悪い」と思ったが、プロデューサーから「そこが面白いと思いませんか?」と説得され、撮影に入った。
いまだ語り継がれているのは、武田演じる達郎がいきなり車道に飛び出し、ダンプカーにひかれそうになった後、「僕は死にません!」と泣きじゃくって告白するシーン。
それまで長年、主演ドラマシリーズ「3年B組金八先生」(TBS系)で生徒に人の道を教えてきた武田は、ドライバーにも迷惑なそんな告白シーンを「名場面に思えなかった」という。ところが…。
「そこの台本の『僕は死にません!』のとこ読んでて、泣いてるスタッフがいたんですよ。『名場面だ』つって」。武田が「何で泣けるんだ?」と尋ねると、スタッフから「いいシーンだと思いませんか?」と逆に言われたそう。
武田によると「なかなか怖くて、あれ、3度目のOK」シーンが放映で使われたという。ダンプカーがエンジンを吹かして待機する中、最初は数十センチ、次からはもっと武田に近づき、ダンプは急停車。運転するのはカースタントマンで「プロだから(その後も武田を)かすめるように行くのよ。もうプロの意地だよね」と武田は撮影を振り返った。
現場は感動の嵐だったという。
「うれしかったですよね。見物人の人が泣いてくれましてね。その辺で〝あ、もしかしたらこれ、いいシーンになるかもしんねぇな〟(と思った)。スタッフも泣いてる人がいて、録音さんがね、ずーっと腕噛みながら音撮ってたんですけどね。泣き声が入りそうだから」
武田はこんなエピソードも思い出し、ぽかぽかで明かした。
「あん時にね、見物人で暴走族の若い人たちがたくさんいたんですよ。『やってんぞ! ドラマ!』って。あそこのトラックのシーン見て、暴走族でオートバイで駆け付けた人たちが10人ぐらいいて、ちっちゃい声で『危ねぇ~』『アイツすげ~』『マジじゃん』って…」
同ドラマはフジの月9枠で高視聴率を取り、CHAGE&ASKAが歌う主題歌「SAY YES」も大ヒット。その後アジア圏で何度もリメークされた。












