奇策の奇策で対抗か――。日本ハムの新庄剛志監督(53)が交流戦で今季最初のカードとなる阪神との戦いに、警戒感を強めている。
本拠地エスコンで3日から迎え撃つ相手の猛虎は、新庄監督にとって古巣であり、永遠のライバル。しかも今季の阪神は現在セ首位と好調であることに加え、チームを率いる指揮官は自身の元同僚で旧知の仲でもある藤川球児監督(44)だ。
そんな縁もあり、新庄監督も対戦について問われると「藤川監督の野球、(投手の)継投とかは読めないと思うので」と淡々。「でも、それを楽しみにしたいな。藤川監督は俺の野球を研究している? じゃあ、もうベンチ対決だ」と不敵な笑みを浮かべながら猛虎撃破に向け、意欲を燃やす。
となれば、嫌でも気になるのは、新庄監督が繰り出す阪神攻略のための奇策だ。ところがチーム周辺では「今回はむしろ奇策を使わず、先発完投での勝利や最少得点で逃げ切る地味な王道路線での勝ちを目指しているのでは」という声が高まっている。
その要因は藤川監督が、このところ新庄監督のような奇策や積極策を頻繁に発動しているからだ。前述の通り、新庄監督と藤川監督は現役時代に同僚ということもあり、互いの戦術を熟知している。特に藤川監督は現役引退後の解説者時代から、新庄監督の野球を徹底分析。テレビなどで指揮官の心情をくみながら、破天荒な奇策を巧みに解説していた。
新庄監督も、そんな藤川監督の姿を知るだけに最近の敵将采配について「この間も(試合序盤の)2回に(藤川監督が)ダブルスチールとかかけてたし。今までのタイガースと違う作戦を使っているからね」と警戒心を抱く。そのためm、あえてその裏をかいた堅実采配で相手を迎え撃つ可能性は高い。
しかも現在の日本ハムは3連勝と勢いに乗っているとはいえ、チームを支えているのは防御率リーグトップを誇る投手陣の〝奮投〟。打線は5月中旬から湿りがちで、新庄監督も「よく(チームが)この位置(リーグ首位)にいるな、っていうぐらい良くない。打つ方が」と頭を抱える。
起爆剤として3日から昨季交流戦MVPに輝いた水谷瞬外野手(24)を一軍昇格させる方針だが、打線全体の上昇には時間を要する。となれば、今回の「首位対決」では、奇策のない投手力と守備力を重視する王道シフトの方が勝算はあるはずだ。
いずれにせよ藤川阪神との戦いは新庄監督も「楽しみ」との言葉を連発するように、互いの知力をぶつけ合う総力戦となる。いずれにせよ、交流戦最注目のカードとなるのは間違いない。












