ボートレース桐生のプレミアムGⅠ「第26回マスターズチャンピオン」(優勝賞金1300万円)は27日、12Rで優勝戦が行われた。枠なり3対3で始まったレースは、伸びる4号艇・湯川浩司を足場に攻略を狙った外枠勢が、S不発で見せ場をつくれず。イン先マイに成功した森高一真(46=香川)が独走でゴールし、通算45回目、GⅠ5回目となる優勝を果たした。

 人気を背負う1号艇・森高が最も恐れたのは、同期の湯川だった。チルトを0・5度に跳ね上げ、展示タイムは破格の6秒61。S展示ではコンマ05の鋭発を決めた湯川にカドからフルダッシュで襲いかかられたら…。森高がいくら早いスタートを踏み込んでも、まくられる可能性は高い。実際にレース後の森高も「特訓で湯川の伸びが脅威だった。半々(の確率)でまくられるなと思った」と〝まな板の上のコイ〟状態だったと明かす。

 しかし、レースで湯川のダッシュは不発。コンマ18で飛び出した森高に対し、湯川はコンマ22。内の石渡鉄兵がコンマ13のトップスタートで踏み込んでおり、湯川は1Mで勝負圏外に散った。

斉藤仁(左端)、金田諭(同3人目)、市橋卓士(右端)に祝福された森高一真
斉藤仁(左端)、金田諭(同3人目)、市橋卓士(右端)に祝福された森高一真

 これで安心したわけではなかろうが、1M先マイに出た森高のターンが怪しい挙動を見せた。ハンドルを切り直したのか思ったら「変なかかり方をした」とやや流れた。それでも2コースから差した中辻崇人も、まくり差しを狙った石渡も寄せつけず、スリット裏から独走だ。「前を向いてからは押して行った」と、ほぼ完調に仕上げた64号機が、森高のハンドルに応え、Vに導いた。

「今節は流れがワシに来たんかな」。振り返るのは4日目の攻防だ。得点率上位にいた面々が大きな着順を取ってポイントを伸ばせない中、インからきっちり逃げた森高が得点率トップに躍り出た。このチャンスを逃がさなかったのはさすがの力量。

 ただ、本人は5月の地元まるがめSG「オールスター」をF休みで棒に振ったことに「情けないわ」と反省の弁。その悔しさは6月のSG「グラチャン」(戸田)と7月のSG「オーシャンカップ」(徳山)で晴らすつもりだ。