競泳女子で五輪3大会連続出場の池江璃花子(24=横浜ゴム)の〝影響力〟は絶大だ。

 今夏の世界選手権(シンガポール)代表選考会を兼ねた日本選手権最終日(23日、東京アクアティクスセンター)の50メートル自由形決勝では、中盤付近で抜け出して24秒91で4連覇を達成した。世界選手権の派遣標準記録(24秒86)には届かず「やっぱりちょっと悔しい」と唇をかんだが、50メートルバタフライと合わせて2冠を達成。「すごく楽しいなと思える選手権だった」と充実感も漂わせた。

 そんな池江は大会前に新潟・長岡市内で練習を公開した際に「アクアミット」と呼ばれる用具を着用して泳ぐ場面もあった。通常時よりも水に接する面が広くなるため、手のひら全体で水を押す感覚や安定した姿勢を保つ感覚を養うことができるという。新兵器で進化の糸口を探っている中で、意外な面で早くも効果が表れている。

 競泳関係者によると、池江が「アクアミット」を着用していたことに多くのスイマーが注目。「具体的な数まではわからないけど、池江選手が使っていたことで一気にショップでの注文が増えたみたい」と驚きを口にした。

 プール内外でさすがの存在感を示す池江は、50&100メートルバタフライで世界選手権の代表に内定。今年の本命に挙げる50メートルバタフライはメダルのチャンスがあるとの見方だ。「ずっと課題のスタートは、今回の50のバタフライの映像を見ると、特に差が縮まってきていると感じている。この調子でしっかり強化を続けていきたい。100のバタフライへの気持ちも、今回の50のバタフライでより一層強まった。世界選手権ではしっかり自分の理想とする結果を追い求められるようにしたい」

 残された期間は約4か月。悲願達成時には新兵器がさらなる脚光を浴びること間違いなしだ。