スペイン1部レアル・マドリードがフランス1部パリ・サンジェルマンの同国代表エースFWキリアン・エムバペ(25)と契約合意したことで、新たな問題が浮上したとスペイン紙「アス」が報じた。

 Rマドリード入りが決定的となったエムバペは、かねて今夏のパリ五輪出場を熱望している。ただ五輪は国際サッカー連盟(FIFA)ではなく、国際オリンピック委員会(IOC)の管轄になるため、同紙は「選手を五輪に出すかどうかを決定するのはクラブであり、クラブと交渉しなければならない」とし、今後の大きな課題になるという。

 エムバペは当初、6月の欧州選手権(ドイツ)から7月開幕のパリ五輪という連戦プランを思い描いていた。しかし、名門クラブへの移籍が確実となる中、Rマドリードはパリ五輪の期間中にプレシーズンで米国遠征に臨む。ここで新シーズンに向けた戦術確認とともに、チームメートとの連係強化に取り組まなければならず、五輪出場は厳しい見通しだ。

 だが、エムバペには簡単にパリ五輪をあきらめられない事情がある。同紙によると、五輪に臨むフランス代表は、オーバーエージ枠(24歳以上)にエムバペとFWアントワヌ・グリーズマン、DFラファエル・バランを招集する方針。さらに「パリ五輪にエムバペが参加するかはフランスにとって問題である」とし「開会式でフランスの旗手に選ばれたのはエムバペだ」という。

 母国開催の五輪で選手団の旗手を務めるのはアスリートにとって名誉なこと。それだけに同紙は「Rマドリードとスター選手の契約後、最初に議論されるテーマになるだろう」と指摘し、今後の動向に注目していた。