ドーピング違反による資格停止と失格の処分を受けたフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(17=ロシア)側が苺のデザートに禁止薬物が混入した可能性があると主張していたことが7日までに、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が公表した詳細な裁定文書で明らかになった。

 ワリエワは心臓手術を受けた祖父の常備薬を誤って摂取したことが違反の原因とされている。英メディア「BBC」によると、ワリエワ側はCASに対し、祖父の用意した苺のデザートが禁止物質トリメタジジンで汚染されたのは、準備中に錠剤を落としたか、使ったまな板に薬の残留物があったと信じていると主張したという。しかしCASは「具体的な証拠に裏付けされていない」と指摘した。

 CASは1月29日に2022年北京五輪のフィギュアスケート団体に出場し、大会期間中に判明したワリエワのドーピング違反を認定。21年12月25日から4年間の資格停止と、同日以降に出場した全大会の失格処分を科すと発表。五輪団体を制覇したロシア五輪委員会の優勝をはく奪し、2位の米国が金メダル、3位の日本は銀メダルに繰り上がった。