復活の要因は? 柔道男子100キロ級で東京五輪金メダルのウルフ・アロン(27=パーク24)が6日、羽田空港に帰国した。グランドスラム(GS)パリ大会では優勝を果たし、パリ五輪の代表切符をほぼ手中に収めた。この階級は男女14階級の中で唯一、代表が未確定。その一因となっていたのが、ウルフの不振だ。東京五輪後は国際大会で2度の初戦敗退を喫するなど不振が続いた。

 ウルフは逆境を乗り越えてつかんだ優勝に「結果が出ない時期もあったが、腐ることなく『なんで負けてるのか、なんで勝てるのか』ということを考えて過ごしてきた。こういう結果が出てくれたのは素直にうれしい」と喜びをかみしめた。

 劇的な復活の裏には、徹底したコンディション管理があった。ウルフの専属トレーナーを10年以上にわたって務めている前村良佑氏(34)は「東京五輪の後はどうしても体重が増加して、ピーク時には125キロ以上あることもあったが、今回は1か月以上前から110キロ以下をキープして練習を積めていた。正月も積極的に稽古をしつつ、いつもより厳しい減量が必要ではなかったので、食事もちゃんと取れていた」と明かした。

 ウルフは、かねてパリ五輪を「自分の柔道人生の総決算」と表現。「このままの状態では優勝は難しい。残された期間でもう2段階ぐらいギアを上げて、全身全霊でやっていきたい」と意気込んだ。どん底からはい上がり、パリで連覇を果たせるか。