フィギュアスケート女子の吉田陽菜(木下アカデミー)は〝攻めの姿勢〟で表彰台を引き寄せた。

 ショートプログラム(SP)4位で迎えたグランプリ(GP)ファイナル最終日(9日、中国・北京)のフリーでは自己ベストとなる142・51点をマークし、合計203・16点で銅メダルを獲得。冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を何とか着氷させると、ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)―3回転トーループ、3回転ルッツ―3回転トーループなどのジャンプを次々と成功させた。キスアンドクライでは浜田美栄コーチと得点を確認すると、思わず笑みがこぼれた。

 吉田の代名詞と言えばトリプルアクセルだ。「みんなが跳んでいるので当たり前かもしれないが、跳んでいる選手の中でも質は負けていない」。ノービス時代から取り組んできた大技が〝精神的支柱〟となっている。SPでは失敗に終わったが、この日も果敢にチャレンジ。「今季はあまり成功できていなくて、結構苦労しているが、しっかり自分のイメージを持って思い切りいけた。GPシリーズで初めて片足で降りることができた。回転不足ではあるが、うれしいです」と声を弾ませた。

 初出場ながらも堂々たる戦いぶりを披露。今大会を通じ「ファイナルで出られるだけでもすごいうれしかったが、フリーでしっかり練習したことを出せて、結果にもつながったので、少しは成長できているかな」と自信を深めた。かねて目標とする2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪出場へ、一つひとつの経験を力に変えていく。