パリ五輪代表選考会を兼ねた1万メートルの日本選手権(10日、東京・国立競技場)を前に、男子の相沢晃(旭化成)と女子の五島莉乃(資生堂)が9日、前日会見に登壇し、大一番に向けての抱負を語った。

 日本記録保持者(27分18秒75)の相沢は、昨年7月に右足の後脛骨筋を痛めた。「大きいケガではないと思っていたが、なかなか治らなかった」と半年以上走ることができなかったという。それでも、筋力トレーニングやバイクトレーニング、水泳などで体力面を強化。「走るよりきついトレーニングもあったけど、それでまた走れる自分がいる」と充実感を漂わせた。

 今大会は派遣標準記録(27分00秒00)を突破して優勝すれば、パリ五輪の代表に即時内定となる。「26分台は正直今の自分には難しい」としながらも「目指していないのではなく、現状の自分ではできないと思っているだけ。日本選手権で日本記録を更新して、強い自分を取り戻すというか、新しい自分をつくれたら」と決意を述べた。

 世界選手権代表の五島は、2週間前に行われた全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)以来のレース。「最初は疲労が残っていたけど、しっかり今の自分の状態を上げてこられたと思う」と自信を口にした上で「一つひとつステップアップしてパリ五輪につなげたい。標準記録(30分40秒00)はもちろん目標にしているが、今の実力をしっかり出し切れるようにしたい」と力強く語った。