今季のプロ野球のタイトル獲得者らを表彰するNPBアワーズが28日に都内で開かれ、阪神・村上頌樹投手(25)がセ・リーグMVPと同新人王を獲得する快挙を成し遂げた。

 空前の大出世だ。球団では2005年・金本以来となる7人目のMVP。「まさか自分が(MVPを)取ると思ってなかった…」と驚きの表情を浮かべつつ「とても光栄な賞なので、うれしい」と入団3年目での快挙に胸を張った。

 リーグのMVP投票では同僚の近本(499)、大山(490)を制し653点を稼ぎ出しての堂々の選出。「他にも本当にたくさんいい選手がいる中、その中で1番になれたことは本当にうれしい。これからが大事になる」と表情を引き締めた。

 さらにこの日は「チャンスはあるかなと思っていた」と、16年の高山以来となる球団史上9人目の最優秀新人賞もゲット。285票の得票数で、大卒1年目でシーズン後半から「3番・右翼」に定着した森下(10票)との争いも圧勝した。MVP&新人王のW受賞は1980年の木田勇(日本ハム)、90年の野茂英雄(近鉄)に続く史上3人目、セでは初の快挙。防御率1・75で獲得した最優秀防御率と合わせて、リーグのタイトル〝3冠〟に輝く記録ずくめの1年となった。

 昨季までプロ未勝利からのサクセスストーリー幕開けは、今季初先発した4月12日の巨人戦。自らも「自信になるような投球ができた」と最も印象に残る試合に挙げるなど、7回完全投球の圧巻の投球でその名をとどろかせると、瞬く間にプロ初の2桁勝利(10勝)と先発ローテの中心的存在に。18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶり日本一を達成したチームで、最大の功労者となった。

「今年以上の成績を求めてやっていきたいですし、10勝以上、防御率ももっともっとよくなると思う。1年だけじゃなく、2年と複数年で結果を残していかないといけない世界なんで」とMVP男の視線は早くも来季へと向いていた。