ファンの反応は微妙なようだ。世界ボクシング評議会(WBC)はWBC&WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(30=大橋)とWBA&IBF同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)の4団体統一戦(12月26日、東京・有明アリーナ)勝者に世界2階級制覇王者でWBC同級1位ルイス・ネリ(28=メキシコ)との指名試合を命じた。

 井上が同戦に勝利すれば、ネリと激突する可能性がある。井上サイドもかねて対戦を予測しており、来年5月の開催ともささやかれている。ただネリは問題児としても知られる。2017年にはWBCバンタム級王者山中慎介(帝拳)戦に勝利するもドーピング検査で陽性となり、18年3月の再戦では体重超過で王座剥奪。日本ボクシングコミッション(JBC)は日本での無期限活動停止を科した。

 このためファンらはSNSやネット上で〝モンスター〟とネリの対戦に難色を示している。「ネリと関わるべきではないという気持ち」「戦ってほしくないな」「Eロドリゲス(ネリが計量失敗で対戦拒否)のためにも井上にはもう一考を願いたい」「日本でできないし、アメリカになるだろうけどやる意味はない」「時間の無駄」との声が書き込まれていた。

 特に多いのは「ネリに金儲けのチャンスを与えることが腹立つ」「井上と戦うってことはかなりの金が入る。あんな奴に金が入るのは納得がいかん」「あいつに高額なファイトマネーを支払う必要はない」という意見。ネリに対する不信感は根強いだけにファンが熱望する対決でないのは間違いない。中には「ネリとやるくらいならベルト返上」との声も出ている。

 まずはタパレス戦に勝利し、4団体統一を果たさなければならないわけだが、今後に向けて井上サイドの決断も注目される。