ヘンリー王子とメーガン妃と親しい王室記者による暴露本新刊「エンドゲーム」は26日に発刊されるが、夫妻は同書とは何の関係もないと夫妻と親しい関係者が証言した。英紙デーリー・メールが20日までに伝えた。

 著者はヘンリー王子夫妻がお気に入りの王室記者であるオミッド・スコビー氏。しかし同関係者は、この本の内容がチャールズ国王とヘンリー王子が氷解する可能性を脅かすものだと指摘している。夫妻は数日前、同書の内容が米国の雑誌に掲載された後、同書との関係を否定したという。

 また前出の関係者は「夫妻が同書に深く関係している」という報道や、2人の最初の伝記「自由を求めて」を共同執筆したスコビー氏が「サセックス・キャンプ(ヘンリー王子一派)」の一員であるという報道をきっぱりと否定。夫妻は同書と「距離を置く」としているという。

 スコビー氏が夫妻の友人であり「チアリーダー」と呼ばれるほどの非公式広報的存在であることは周知の事実。しかし14日にヘンリー王子がチャールズ国王に誕生日を祝福する電話を入れて「氷解」の兆しを見せたことが、夫妻の態度をひょう変させた模様だ。だが国王も電話の内容が漏えいしたことについてヘンリー王子に激怒しているというから、話はややこしくなる。厳しく言えば責任逃れのようなものだろうか。

 王室作家のフィル・ダンピア氏は「スコビーが彼らの代弁者であり、ヘンリー王子夫妻から直接的または間接的に情報を得ていることは誰もが知っている。したがってチャールズ国王、カミラ王妃、あるいはウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃にとって有害なことは(同書により)事態をさらに悪化させるだけだ」と語った。

 さらに「国王は常に息子のために扉を開いたままにしており、今後もそうし続けるだろう。しかしスコビーの本の中にもっと重大な暴露があれば、和解の可能性はすべて後退するだろう」と同氏は警告した。 

 和解の兆しが出ては新たな火種が絶えないヘンリー王子とチャールズ国王の関係に、出口は見つかるのか。