ヘンリー王子がチャールズ国王の誕生日を祝う電話をかけた情報が流出したことで、国王は「失望している」と王室専門家が主張した。英紙ミラーが20日に伝えた。

 ヘンリー王子は14日、約半年ぶりにチャールズ国王に祝福の電話をかけ、メーガン妃や4歳のアーチー王子やリリベット王女ともビデオ通話で会話し、二人の絶縁状態にいったんの終止符が打たれたかに見えた。多くの関係者は、この会話がヘンリー王子と国王の間の和解への道になることを期待していた。

 しかし王室専門家のレイフ・ヘイデル・マンコー氏はチャールズ皇太子は通話の詳細が公表されたことに激怒し、ヘンリー王子に責任の矛先を向けていると指摘した。

 同氏はGBニュースに対し、国王は通話の詳細がメディアに漏えいされたことを「非常に残念に思っている」と語り、情報を流したのは国王の私設事務所であるクラレンス・ハウスではないと主張。一部の報道でもあったように、ヘンリー王子サイドが報道陣にリークした可能性が強いという。

「国王は公の生活に集中しようと懸命に努力しており、もちろん、愛情深い父親として、別居中の息子と会話ができたことをとても喜んでいるが、このことを報道陣に漏らしたのは彼ではない」とレイフ氏は強調した。

 また王室関係者によるとウィリアム皇太子も情報が漏れたことについて「電話の内容の暴露に失望しており、そのことは家族以外には決して話してはならないことだ」と怒っているという。

 ウィリアム皇太子はいずれチャールズ国王の職務を引き継ぐ予定であるため、同関係者は今回の件はヘンリー王子の地位について決定要因になるかもしれないと指摘しつつ「皇太子はヘンリー王子を王室に戻すことを決して受け入れないかもしれない」とも付け加えている。