全日本プロレスを侵攻中の3冠ヘビー級王者・中嶋勝彦(35)が、批判の矢を向けてきた宮原健斗(34)を切り捨てた。大みそかの東京・国立代々木競技場第二体育館大会でのV1戦を控え〝思いつき男〟などと糾弾してきた後輩を冷笑しつつバッサリ。因縁渦巻く一戦は早くもきな臭いムードに包まれている。

 ノアを退団してフリーとなった中嶋は〝闘魂スタイル〟を掲げ全日本マットに殴り込み。単身で「乗っ取り」を宣言すると、参戦初戦となった5日の札幌大会で青柳優馬を破って3冠王座を奪取し、その場でV1戦の相手に宮原を指名した。すると健介オフィス、ダイヤモンドリング所属時代を共に過ごしながら犬猿の仲にある後輩・宮原から本紙紙面上で「僕は彼の本当の性格を知ってますから。多分、その場の直感で言ってるんです」と指摘され、掲げる〝闘魂スタイル〟を「思いつきでしょ」とこき下ろされた。

 これに中嶋は「見たよ。思いつきがどうこうって。健斗は何を言ってんだ? ネーミングって普通、ひらめきからできるものだろ」とあざ笑う。その上で「確かにひらめきではあるけど、俺がこれからやるべきこととか、今までやってきたことの結果たどり着いたものが闘魂スタイルだから」と説明した。

 舌鋒止まらぬ蹴撃王は、決戦を1か月以上先にして噛みついてきた後輩に「俺を否定するのはいいけど、それは天にツバ吐くのと同じ。お前が恥をかくだけだぞ?」と諭すように話す。「健斗がプライドを持っている『王道』の最高峰のタイトルは俺が持ってるんだ。健斗が欲しいこの3冠ベルトは今、俺の物だ。つまり健斗は今、俺の配下にあるんだよ。全日本を一人で乗っ取りに来ている俺の下にいるんだ。悔しいなら力で勝ち取ってみろ」と笑みを浮かべた。

 言いたい放題の中嶋は15日の所沢大会でも大暴れだ。「世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦で本田竜輝&安齊勇馬の20代コンビと対戦すると、味方の大森北斗を「邪魔だ」と足蹴にしてTシャツを破るなどしながら大立ち回り。最後は安齊をノーザンライトボムで下し開幕2連勝を決めて「もっともっともっとこの3冠王者の俺にかみついて来い!」と挑発した。

 外敵王者を中心にまだまだ王道マットは大荒れとなりそうだ。