トランスジェンダー選手の参加を巡り、女子格闘家が大会をボイコットする事態に発展。団体がルール改定を余儀なくされ、物議を醸している。
英国メディア「デーリー・メール」によると、北米グラップリング協会(NAGA)がジョージア州で開催した柔術大会女子種目で、トランスジェンダー選手のグラップラー、コリッサ・グリフィスが4つの金メダルを獲得し、別のトランスジェンダー選手のコーデリア・グレゴリーが2位になった。
しかし、NAGAの大会では、登録用紙の「女性」欄にチェックを入れるだけで大会に参加できるとあって、トランスジェンダー選手との対戦による安全への不安と恐怖で、この大会をボイコットした女子選手たちがいた。
同メディアによると、7月にトランスジェンダー選手と対戦した恐怖から、この大会の出場をボイコットしたと主張するジェイデン・アレクサンダーはSNSで「男性が女性と戦うために格闘技に参加することは絶対に受け入れられないということ。その経験は恐ろしく怖かった…。私は完全に戦闘か逃走かのモードに入っていた」と吐露。「私たちには、男性との戦いを避けるために競技会から撤退する必要はない。私たちを安全に保ち、このような状況から私たちを守るための規則や規制が制定されるべき」と訴えた。
これらの苦情を受け、NAGAは10月末に「NAGAに出場するトランスジェンダーの女性については、女性部門には参加しない。トランスジェンダーの女性は、男子の部に出場しなければならない。この改訂されたルールのシンプルさが、トランスジェンダーの女性が女性部門に入るという出来事を回避するのに役立つことを願っている」とルールを改定した。
一歩間違えば重大な事故を引き起こしかねない格闘技とあって、注目を集めている。