投打で大活躍だ。鹿児島国体の高校野球硬式の部は10日、鹿児島市の平和リース球場で1回戦が行われ、履正社(大阪)が9―1で花巻東(岩手)に7回コールド勝ちし、準決勝進出を果たした。

 先発した履正社・福田幸之介投手(3年)が、高校通算140本塁打を誇るスラッガー・佐々木麟太郎内野手(3年)擁する花巻東打線を封じ込めた。

 初回こそ先頭に二塁打を許し、その後、捕手・坂根の失策で1点を先制された。しかし、佐々木麟は初球、146キロ直球で詰まらせて遊撃ゴロ併殺打に仕留めた。3回の第2打席での対戦では自己最速タイの151キロを計測する直球で空振り三振を奪った。5回の第3打席では四球を与えたが、結局、怪物スラッガーを2打数無安打に抑え込んだ。

公式戦初本塁打で生還した福田幸之介
公式戦初本塁打で生還した福田幸之介

 プロ注目左腕は佐々木麟について「体もデカくて、身長もあって、やっぱり他の打者とは違った感じがした」と印象を語りつつも「世代を代表している打者なので気合いが入った。最速タイも出たので状態は夏と同じぐらい仕上がっている」と笑顔で振り返った。

 バットでも公式戦初アーチを決め、チームの勝利に貢献。2点リードの4回二死の打席で140キロ直球をフルスイングすると、打球は右中間スタンドへ突き刺さった。「たまたまです。打球がどこに行ったか分からなくて、球場の盛り上がりとかを聞いて、入ったんやと思いました」と説明した。

 投げては5回7安打1失点と好投し、打っては本塁打を放った福田について多田監督は「気持ちが入っていて良かった。麟太郎君もすごいので、いい力勝負ができたのでは。(福田は)パワーはあるが、本塁打はよく打った」と最敬礼した。