日本が誇る2大スターの“華麗なる共演”に大絶賛だ。イングランド・プレミアリーグのブライトンに所属する日本代表MF三笘薫(26)は24日、ホームのボーンマス戦で後半から途中出場。わずか15秒での電光石火ゴールを含め2得点を挙げ、チームの3―1での逆転勝利に貢献した。またスペイン1部レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(22)も、前半2分に今季4得点目となる先制弾を決め、チームを4―3での勝利に導いた。
あっという間の逆転弾だった。AEKアテネ(ギリシャ)との欧州リーグ1次リーグ初戦から中2日で試合を迎え、三笘は今季初のベンチスタート。1―1の後半開始からFWアンス・ファティとともに投入されると15秒、ドリブルから左サイドのファティへとパス。そのままペナルティーエリア内へするすると走り込んでボールを受け、相手DFを1人かわしてゴール右へと流し込んだ。
さらに後半32分には、DFペルビス・エストゥピニャンのクロスを頭で決めダメ押し弾。今季3得点目のゴールで勝利を決定づけた。チームはこれで3位に浮上。ロベルト・デゼルビ監督は前半のプレーを踏まえ「私たちは自分の時代で最悪の試合をした。連続してたくさんの試合をすることに慣れなければならない」と苦い顔。それでも三笘については「我々にとって素晴らしい選手」と言及した。
英国メディア「BBC」は、三笘に選手評価でチーム最高の8・77を付けこの日の「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」に選出。同国メディア「The Argus」は「三笘マジックでムード一変、アルビオンが逆転勝利」と“魔法”と表現。「三笘の登場は試合の展開を一変させ、ウインガー(三笘)の動きとドリブルがボーンマスのボックス内に大混乱を引き起こした」と称賛した。
一方、先発出場した久保もインパクト大の活躍だった。開始直後の前半2分。ドリブル突破するMFブライス・メンデスと並走しペナルティーエリア内右に入ったところでパスを受け、左足を振り抜いてゴール。チームはこの後、前半のうちに1―2と逆転されるが、PKを含むMFミケル・オヤルサバルの2得点とメンデスのゴールで点の取り合いを制した。
今季4得点目と止まらぬ男に、スペインメディア「ムンド・デポルティボ」は「爆撃機」と表現。「彼は素晴らしい選手だ。100秒で4点目を決め、足元のボールとスペースでバックラインを破壊した」と絶賛した。同メディアによると、ここまで早く得点が決まると予想しておらず、通路やトイレで久保のゴールを知り、歓喜のダンスを踊るために観客席に戻ってきたファンも続出したという。また同国メディア「エル・デスマルク」は久保について、2得点を決めたオヤルサバルらに続く3番目となる「7」を付け「最初に触ったボールはインサイドへ。触ったボールはすべて危険に変えた。彼は替えの利かない存在」と評価した。
シーズンが始まったばかりで日本代表をけん引する2人が大車輪の活躍。今後どこまで爆発するのか、注目だ。