スペイン1部レアル・ソシエダードに所属する日本代表MF久保建英の古巣レアル・マドリード復帰ムードが再び高まっているが、スペインメディア「フットボール・エスパーニャ」が逆の主張を展開した。

 久保は20日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)デビューとなったインテル(イタリア)との1次リーグ初戦で存在感を発揮。その前、17日のRマドリード戦では、1―2で敗れたものの、先制点をお膳立てし、強烈なシュートでの〝幻ゴール〟などで古巣へ強烈なインパクトを与えた。

 スペイン紙「マルカ」など、現地メディアが再び復帰の可能性を伝えるのは自然な流れだが、同メディアは「Rマドリーも久保の将来的な復帰を否定はしないだろうが、フィットには疑問がある。久保は右サイドか2トップ一角でプレーしていることを考えると、先発するには(ブラジル代表)FWロドリゴが外れることになる」と指摘した。

 さらにMFニコ・パス、MFゴンサロ・ガルシアといったBチーム所属の若手有望株も控えており、こういった選手も久保の復帰を妨げる可能性もあるとした。

 久保はスタメン出場などプレータイムを重視しており、Rソシエダードの環境に満足している。昨季終盤、5月の古巣戦後には「来季も100%、チュリウルディン(Rソシエダードの愛称)の選手だ」と発言。今季のプレーの中で考えが変わる可能性はあるが、しばらくは古巣復帰はないのだろうか。