2024年のパリ五輪予選を兼ねたレスリングの世界選手権第3日(18日=日本時間19日、セルビア・ベオグラード)、男子フリースタイル74キロ級の高谷大地(28=自衛隊)は3位決定戦でヨルギオス・クギウンチディス(ギリシャ)に勝ち、パリ五輪代表に内定した。

 スピードあるタックルが持ち味。五輪3大会に出場した高谷惣亮(34)の弟で五輪初出場となる。

 同57キロ級で五輪代表に内定していたリオデジャネイロ五輪銀メダルの樋口黎(27=ミキハウス)は決勝でステバンアンドリア・ミチッチ(セルビア)に4―7で敗れて銀メダルだった。五輪階級で今大会5位以内の選手の国・地域に出場枠が与えられ、日本勢は3位以内でパリ五輪代表に決定する。

 65キロ級で東京五輪金メダルの乙黒拓斗(24=自衛隊)は3回戦でイスマイル・ムスカエフ(ハンガリー)にフォール負けし、敗者復活戦に回った。97キロ級の石黒峻士(26=新日本プロレス職)は3回戦敗退で、今大会での五輪出場枠を逃した

 女子は非五輪階級で55キロ級の奥野春菜(24=自衛隊)が決勝に進出し、59キロ級の南條早映(24=東新住建)は準々決勝で敗戦した。