◇佐々木完太(27)山口支部120期

 ルーキー世代の頂上決戦・プレミアムGⅠ「第10回ヤングダービー」が19日に開幕。30歳未満の選考勝率(昨年7月~今年6月)上位選手がボートレース下関に集結し、白熱バトルを繰り広げる。地元からは佐々木完太と井本昌也の120期コンビが参戦する。特に佐々木はGⅡV経験もあり、V候補の一人。地元ビッグレースへの思いを明かした。

 地元勢は井本昌也と2人のみ。それだけに佐々木にかかる期待も大きくなる。近況は絶好調。7月のびわこでは7戦6勝の準パーフェクトV。その2節後の下関では優出2着。8月末の徳山では6勝をマークして今年2回目のVを飾っている。「近況の調子はいいと思いますよ。この5節に限れば8点(7・86)ペースでこれてますからね。びわこで優勝してから1着を意識するようになって、調子も上がってきました。(意識したのは)調整もですけど、レースの走り方ですね。最近は手応えを感じています」と充実ぶりをアピール。

 昨年5月の大村GⅡモーターボート大賞で特別タイトル初制覇。そして今年3月の平和島クラシックでSG初出場。トップレベルの戦いに苦戦を強いられたが、4日目には逃げを決めて水神祭を飾っている。「SGの経験は生きていると思いますよ。調整も大事だと思ったし、あとは旋回力ですね。なかなか権利を得るのは難しいですけど、また出たいです」と大舞台再挑戦へ意欲を示す。

 勝手知ったる地元水面で気合が入らないはずがない。当地は通算6優出(0V)。今年に限れば4節中3節で優出としっかり結果を残している。「地元戦はやりやすいんですよね。気分もそうだし、メンタルを含めていいと思います」と話す。「下関は調整の幅が広いですね。出てなかったらピット離れ仕様にもできるし、いろんな調整の幅があるような気がします。ある程度のエンジンだったら足重視やピット離れ重視にもできると思う」と秘策も明かした。

 ヤングダービーは2021年徳山以来2回目の出場。その時はF2、全て6コースからの戦いで不完全燃焼に終わっただけに、今大会は期する思いは強い。「同世代に負けたくないとかは考えてないです。ただ、強い人と走るのが楽しいんですよね。ドキドキできるというか、アドレナリンが好きなんです。ヤング戦は大好きです」と笑みもこぼれる。

「優勝を目指すとか調子に乗ったことは言えないですけど、もちろんそこは目指したいです」とキッパリ。スター選手を輩出してきた今大会でさらなる飛躍を誓う。