乃木坂46の公式ライバルグループ「僕が見たかった青空(僕青)」のリーダーを務めるのが鹿児島県出身の塩釜菜那(21)だ。8月30日にデビューしたグループのまとめ役は落ち込むことがあってもすぐに回復するというポジティブな考えの持ち主。大家族(6人兄弟)の中で育った〝薩摩おごじょ〟がグループの夢や目標、さらには公式ライバルである乃木坂46について熱く語った。

 ――デビュー曲「青空について考える」が8月30日に発売された

 塩釜 すごく歌詞に共感できる歌だと思います。私も今までチャレンジしたけどうまくいかなくて諦めてしまったことがあったんですが、この歌は諦めるよりまた挑戦しようという歌。〝また頑張ろう〟と感じてもらえる歌だと思うので、老若男女、全世代の方に聴いてもらいたいです。

6月に行われた「僕が見たかった青空」メンバー発表会
6月に行われた「僕が見たかった青空」メンバー発表会

 ――「乃木坂46公式ライバルオーディション」で3万5678人の中からメンバー23人が選ばれた。乃木坂46についてはどう思う

 塩釜 私はもともと乃木坂46さんが大好きで田村真佑さんのファンでした。自分が好きだったグループの公式ライバルということで比べられることも重々承知していますし、今は全然追いついていないこともわかっています。先日、「CDTVライブ!ライブ!」(TBS)に出演したんですが、私たちの後に乃木坂46さんがコンサート会場からの中継で出演されていて、本当にキラキラ輝いていました。それを見て私たちもライブ会場から中継されるようなアイドルグループになりたいなって思いましたし、きれいになろうって思いました。いつか肩を並べるぐらいのグループになりたいと思っています。

 ――「僕青」はどんなグループ?

 塩釜 みんな負けず嫌いで頑張り屋で努力家で仲良し。そして何より明るいグループです。 

 ――実際に活動してみてどうですか

 塩釜 アイドルグループってもっとギスギスした感じなのかなと思っていたんです。足の引っ張り合いとかあるんじゃないかって。でも全然そんなことはなくて、誰かが落ち込んでいたりしたら他のメンバーが声を掛けて励ましたりしている。みんなで一緒に頑張るのってすごくいいなって思います。日本一チームワークのいいグループになる。それが私たちの目標です。

 ――グループのリーダーを任された

 塩釜 まさか自分がなるとは思ってなくてビックリしました。

 ――どうしてリーダーを任されたと思う?

 塩釜 そんなに考えすぎないタイプだからかな。責任を感じ過ぎるというわけじゃなくて、気楽に何でもやる方だからって思います。自分の性格はのほほんとしていて切り替えが早い方。落ち込むこともあるけど1日で回復します(笑い)。ファンの方はもちろんですけどメンバーのことも笑顔にできるようなリーダーになりたい。つらいことや悩みを解決することはできないかもしれないけど寄り添って話を聞くような。

 ――出身は鹿児島

 塩釜 すごくいいところです。肉も魚も野菜もご飯も全部おいしい。特に鶏飯(けいはん=鹿児島の郷土料理)はおすすめです。自然も豊かなのですごく落ち着きます。霧島の温泉が好きで家族湯にお姉ちゃんとよく行ってました。うちは男2人、女4人の6人きょうだいなんです。1番上の兄が25歳で1番下は9歳。私は3番目の次女です。家はにぎやかで楽しいです。

 ――上京するときはさびしくなかった?

 塩釜 私は福岡の学校に通っていたんですが、休学してこのグループに入りました。家族や友達と離れるのはさびしいのでどうしようと迷いもあったんですけど、最終オーディションで一緒に合格したメンバーの顔を見ていたら〝このチームで頑張りたい〟と思ったんです。そこで決心しました。

 ――家族は何と

 塩釜 反対は一切なくてみんなすごく喜んでくれました。父からは「周りの人への感謝を忘れずに頑張ってこい」と言われました。

 ――将来の夢は

 塩釜 いつか東京ドームでコンサートができるグループになりたいです。それから全国ツアーもやってみたい。23人のメンバーは北海道、宮城、東京、神奈川、埼玉、千葉、静岡、愛知、石川、福井、兵庫、高知、沖縄と全国各地から集まってきているので、それぞれの出身地でライブができたら面白いと思います。鹿児島の川商ホールでもライブをやりたいですね。私たちは始まったばかりで至らない部分もたくさんあると思うんですけど、日本中を元気づけられるようなアイドルグループになれるように頑張っていきます。応援よろしくお願いします。

☆しおがま・なな 2002年7月7日生まれ。鹿児島県出身。身長157センチ。中学、高校と吹奏楽部に所属し、クラリネットを担当。特技は楽譜の速読。趣味はアニメ鑑賞とピアノ演奏。