陸上の世界選手権(8月、ハンガリー・ブダペスト)、女子やり投げで日本勢初の金メダルに輝いた北口榛花(25=JAL)が、大会中に起きたトラブルを明かした。

 同種目決勝では4位で迎えた最終6投目で66メートル73センチのビックスローを披露。大逆転で世界の頂点を勝ち取った北口だが、1日に自身のSNSを更新。「なぜ私だけ無事だったかわからないですが、強くNOと言えることの必要性を再確認しました」とつぶやいた。

 この投稿に対し、ファンから心配の声が多数上がったことを受け、2日にSNSを通じて真意を説明。「世界選手権で規定内ピンを使っていたのにもかかわらず、試合前のチェックでなぜかコントロールに引っかかり、直前でピンを変えさせられ、しかも手でつけられるということが、他の日本人女子選手たちに起きたからです」と明かした。

 北口も同様のピンを使用していたが、抗議をしたため、特に支障はなかったという。だが「実際に救済はありませんでしたし、前にチームメイトが槍の着地の2、3メートル前を測られた時も、試合後抗議しても救済はありませんでした」とした上で「これから海外で試合することも多いので備忘録としてつぶやきました。あまり事実は共有されていないので、今後誰にでも起こる可能性があると思いました」と振り返った。

 まさかの出来事にファンからは「同感です。その競技の最新のルールを知って、論理的にNOと言えることが肝要です」「そんなことが!?あり得ないですよね!理不尽かつ不公平などある場合は、みんなで声をあげていきましょう!」「同感です。競技だろうがビジネスの交渉だろうが、変だと思った時には声を上げるのが肝心」などの意見が飛び交っている。