西武は27日の日本ハム戦(ベルーナ)に3―4と逆転負けし、3カード連続の負け越し。借金を14とし、日本ハムと入れ替わり7月15日以来の最下位に転落した。
先発・与座が初回に清宮のソロ本塁打で先制を許しながら、2回には中村、岸、蛭間、古賀の長短4連打で2点を挙げ逆転。しかし、3回に万波の適時打で追いつかれると6回に3番手・佐藤隼が踏ん張り切れず突き放された。
松井監督は「シーズンが終わったわけでもないし、まだ試合はあるわけですから、1勝でも多く1つでも上にと思って日々やっていきたい」とファイティングポーズを作ったが…。残り30試合で逆転CS進出の確率を上げるには、29日からの楽天、ソフトバンク6連戦を全勝するくらいの勢いがなければ、今シーズンは終了する。
先月最下位だった7月10日のオーナー会議で後藤高志オーナーは「(8連敗と)非常に厳しい戦いが続いていますが、ペナントレースはまだ半分に来た段階。反転攻勢をやってくれるだろうと期待していますし、確信しています。元々ライオンズは夏場に強いチーム」と現場に対する絶対的信頼を口にしていたのだが…。
そこから怒涛の7連勝など一時は快進撃を見せ、最大18だった借金を10返済し8まで戻したが、酷暑の夏に反撃の勢いは続かず。先発、ブルペン陣、打線とそれぞれにガス欠、課題が見え始めここ3カード連続の負け越し。夏休み最後の本拠地6連戦となった直近のオリックス、日本ハム戦でも1勝5敗と失速し、西武ライオンズとなって2年ぶり3度目の最下位がチラつく窮地に追い込まれている。