大スター選手が続々加入するサウジアラビアについて、〝元祖金満〟の中国で比較論が話題となっている。

 ポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(アルナスル)を皮切りに、ブラジル代表FWネイマールがアルヒラル入り。ケタ違いの資金力を武器に、サウジアラビアリーグに大物選手が続々と加入している。これについて、過去にリーグや代表に大物助っ人を獲得し、金満サッカーとして話題になった中国で議論が沸騰。中国メディア「新浪体育」は「サウジアラビアのカネ攻勢がサッカー界を席巻 サウジアラビアリーグは中国スーパーリーグの失敗を繰り返すのか?」とのテーマで記事を掲載した。

 記事では両リーグを比較。「まずはなぜ金満サッカーが中国スーパーリーグと代表チームに大打撃をもたらしたのかを理解しなければならない」と問題点を挙げた。

「粗雑な短期目標が中国サッカーの脆弱な基盤を考慮せず、一方的に外国人援助と地元選手の価格と待遇を引き上げ、市場環境と現実を極端に逆転させた。短期的な結果の追求は、青少年の育成を完全に無視。全ての世代の代表チームで総崩れが発生した」と自国の失敗を手厳しく指摘した。

アル・ヒラルに入団したネイマール(ロイター)
アル・ヒラルに入団したネイマール(ロイター)

 一方で、サウジについては「基盤はより強固であり、少なくとも短期的には選手たちの障害にはならないだろう。サウジ連盟は、ユース強化に力を入れている。金に不自由もしておらず、少なくともサッカーに対する基本的な敬意と理性を保っている」と短絡的だった中国の姿勢とは違うと分析した。

 さらに資金面についても考察した。「中国は不動産会社が主導するのとは異なり、サウジ政府が母体。金額、待遇、数、魅力と完全に中国スーパーリーグの金満度を超えている」と指摘。その上でで「2030年ワールドカップの招致を断念したサウジアラビアは、短期的な目標の挫折によってサッカーへの長期的な投資をあきらめたわけではなく、今夏の金満攻勢は始まりに過ぎない。少なくとも今後数回の移籍市場では続くだろう」と強力な後ろ盾を元に、まだまだ強力補強が続くと分析。金満サッカーの影響で低迷する中国とは当面違う歩みをする可能性を述べた。

 この記事に対し、コメントでは「中国スーパーリーグは、金満サッカーである広州恒大よって崩壊させられ、混乱を残した」「サウジは金を持っているのだから、あと数バレル石油を売ればいいだけ。中国スーパーリーグは不動産融資リーグ。融資しなければ自然消滅する」などと、議論が続いている。

 金満サッカーの行方に注目が集まっている。