SNSで知り合ったパパ活相手の女性に指示してほかの女性の裸を盗撮させたり、18歳未満の女性にわいせつな動画を送らせたりしたとして、東京都迷惑防止条例違反と児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで、「山田養蜂場」専務取締役の山田満生容疑者(33)が警視庁に逮捕された。パパ活女性に「あなたの裸に興味がなくなった」として盗撮を指示したというが、専務にまでなってなぜそんな危険を冒したのか。
逮捕容疑は昨年12月1日、パパ活で知り合った東京都の女性(27)に「あなたの裸は飽きたので、たくさんの女性の画像が欲しい」と指示を出し、都内の入浴施設の脱衣所で複数の女性の裸をスマートフォンで撮影させた疑い。また、2021年2~7月、当時17歳の女性にわいせつな姿を動画で撮影させ、計10回にわたって容疑者のスマホに送らせた疑いもある。
山田容疑者は容疑を認めている。事件は盗撮をしていた女性が不審な動きから110番され発覚。女性のスマホから山田容疑者が浮上していた。
山田容疑者は7~8年前からパパ活を始め、わいせつな画像などを送らせていたと供述していると報じられている。なぜ有名企業の専務で、カネも地位も名誉もある人間が愛人の数ではなく、エロ画像を増やすことにハマってしまったのか。
犯罪心理事情通は「画像収集の依存症のような状況になり、どんどんハードルを上げていって、他人に盗撮させるという難易度の高いことに挑んだのかもしれません」と指摘した。
依存症は大きく分けて、物質依存症(アルコール、薬物など)、行為依存症(盗撮、下着泥棒、収集、賭博、万引、痴漢など)、人間関係依存症(DV、引きこもり、セックスなど)の3つに分けられる。収集という行為にも依存があるというのだ。
ある行為をすると、脳内で快楽の感情の源であるドーパミンという脳内物質が分泌される。ドーパミンとは依存物質の主役。収集でも盗撮でもドーパミンが分泌されていると、やめたくてもやめられない状態になる。
「毎回、同じ量のドーパミンを出すためには、より強い刺激や頻度が必要となっていきます。このドーパミンという物質を出す神経細胞が、刺激に対して反応が鈍くなっていくからです。分かりやすくいえば、酒でも覚醒剤でも、その量が増えていくようなものです。これをエロ画像の収集に当てはめるなら、法に触れる未成年の画像収集、盗撮画像収集と、よりハードルが高くならないとドーパミンが出なくなるということです」(同)
依存症かどうかはともかく、確かにパパ活相手の女性に「あなたの裸は飽きた」と言い、その女性にスマホで入浴施設の盗撮をさせるという異常な行為へのハードルはかなり高い。今回、女性は防水ケースに入れたスマホを首からぶら下げて盗撮したとみられている。あまりにもバレやすいやり方は、山田容疑者がハードルを上げていたからだろうか?