俳優の綾野剛らへの名誉毀損などで起訴された元参院議員のガーシー(東谷義和)被告(51)が14日、勾留されていた東京湾岸署から東京拘置所へ移送となった。今回の〝引っ越し〟で劇的に変わるというムショ事情とは?

 6月に逮捕された同被告は、起訴後に2度にわたって保釈請求するも却下されていた。警視庁管内で、再々逮捕がない中、勾留が続く場合は通称〝小菅ヒルズ〟といわれる東京・小菅の東京拘置所へ移送されるのが慣例で、都内が閑散としているお盆休みでのタイミングとなった。

 東京拘置所への移送は同被告のリクエストでもあった。担当弁護士ではないものの、同被告と親交がある福永活也弁護士は先月に接見した様子を自身のユーチューブで報告。「湾岸署の食事が脂っぽいものばかりで、食べれてなくて、身柄を拘束されてから10キロくらいやせた」。同被告は糖尿病を患っていることもあり、湾岸署のムショメシに悲鳴を上げていたのだ。

 東京拘置所へ移送されることで福永氏は「食事とかも多少オプションがある。湾岸署の食事は合わないみたいだが、その辺は解消されると思う」と話しており、評判の高い東京拘置所のムショメシで、食事面の不満は和らぐことになる。

 また身の危険も改善される。東京拘置所は周囲を鉄柵で囲まれ、報道陣も含めて、出入りの際に近寄ることはできない。湾岸署は一般人も出入りが可能で、俳優の伊勢谷友介の保釈時には、迷惑系ユーチューバーにメントスコーラで突撃されたこともあった。

 暴露で多くの敵を作った同被告は今でも身の危険があり、湾岸署で保釈となった場合は、報道陣、ヤジ馬、ユーチューバーや配信者が集結し、大混乱の中で何が起きるか分からない不安もあった。東京拘置所へ移送されたことで今後、保釈となった場合は、少なくとも何者かに襲われる心配はなくなったともいえそうだ。