3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表が、大会期間中に東京・赤坂のスナックで飲酒していた問題を受けて、なぜかサッカー韓国代表DF金玟哉(キム・ミンジェ=26、ナポリ)が脚光を浴びている。

 今回の問題では、WBC韓国代表の3選手が大会期間中の夜中に赤坂のスナックで飲酒。本人たちはこの事実を認め、キム・グァンヒョン投手は謹慎することになった。

 韓国ではこの飲酒問題が大きな波紋を呼んでおり、同国メディア「ニュース1」が「韓国野球の命運がかかったWBCでこれか…。太極旗の重さを忘れた飲酒が波紋」と断じるなど批判が高まっている。

 そうした中で、注目が集まっているのがサッカー代表の金だ。同国メディア「国際ニュース」などは、金がテレビ番組で見せた一場面を報道。ナポリで開店した韓国料理店を関係者とともに訪れた金は、店主からさまざまなアルコール類を勧められたが「私は水だけください。今はシーズン中で試合が続いているので」と固辞した。同席した関係者がマッコリなどを楽しむ一方で、かたくなに飲酒せず水しか飲まない節制ぶりが話題となった。同じ韓国代表でも、WBC勢とは対照的に模範的な姿を見せたと称賛を浴びているのだ。

 今季の金は好パフォーマンスを続け、イングランド・プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッド入りが秒読み段階となっている。金はピッチ内外で評価を高めたようだ。