日本維新の会・藤田文武幹事長は26日に国会内で開いた会見で、公明党が次期衆院選で自民党候補者を推薦しない問題に言及した。

 公明党の石井啓一幹事長はこの日、報道陣の取材に対し、次期衆院選の東京選挙区で自民党の候補者を推薦しない方針を決めたことに「正式な決定で変更はしません。自民党がどういう対応をするか見守りたい」と述べた。

 自民、公明両党は次期衆院選の候補者をめぐって来週の30日に改めて協議。そんな中、長期に渡る自公連立政権に亀裂が生じた背景に「維新の躍進が引き金になった」といわれている。

 藤田氏は「私たちの党勢が影響しているのかというと、そこまで影響するほど、ぼくたちは自民党に対して、まだまだ力を持てる勢力ではないというのが私の認識です」と語った。

 維新は次期衆院選で公明党の現職がいる選挙区で対応を検討中の大阪府や兵庫県の6選挙区を除く、すべての選挙区で候補者を擁立する方針を示している。

「公明党さんと合意してきた関西の6つの選挙区を仮に私たちが(候補者を)全部に出すのであれば、非常に厳しい戦いを強いられるのが公明党さんです。その他の地域に置いての取り引きというか、そういうことを(公明党が)自民党さんに求めているんだろうという報道があります。論理的にはあると思います」(藤田氏)

 維新の躍進は次期衆院選でも起こるのか。